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about・ぶんの前身ブログです。こちらが本店、あちらが支店のつもりです。(笑)


by bp2004

2 Terri Schiavo Case

ここの所、ずっとアメリカのニュースで取り上げられている話題である。日本でも報道されているのか分からないのだけど。




半植物状態で長い事生きて来た女性が居る。最近、酸素不足の為に脳死状態になったと言う。それで夫が尊厳死を妻も望んでいたからと生命維持装置の停止を求めて、今、彼女は着実に死に向かっている。

それに対し、両親が、娘は完全な植物状態じゃない。尊厳死も望んでいなかった。生き続けるのが望みでこれは殺人だと、その決定を覆えすようにあらゆる所に働きかけている。それで政治問題にまでなっている。民主党は夫の支持側、共和党は両親の支持。妻がそう望んでいたという証拠はない。にも関わらず、夫の言い分だけで、その許可が下りたのは法的に問題だとあるキャスターは言っていた。

テレビジャパンを見るのと、ブログで忙しくて、詳しい事は分からない。どちらが正しいと判断出来る所まで事情を掴んでいない。

ただ思うのは、こういうケースは今までにも、たくさんある。それがいつも必ず夫は「死なせてやってくれ、妻を愛するからこそ、こんな無残な形で生きているのは忍びない。妻だって、生前から、みじめな状態で生き続けたくないという考えだった」という。

親は必ず殺すなという。奇蹟は起こるかもしれない。医学の進歩である日突然良くなるかも知れない。何も話せず反応を形で表わせなくなっていても、心は通じている。言っている事も分かっているのだ。心は生きているのだという。

これは一つの例外もなく、こうだ。夫と親の立場はいつもこれで争いになる。

親というものは、何処の国でも、きっとこういうものなのだろう。切ない。

考えてみると、夫はいつもこうだけど、妻からこういう申し立てが来たという記憶がない。全く無い訳ではないのだろうけど。男と女の生命の捉え方、理性で捉えるか感情で捉えるかの違いもあるのかも知れない。こういう問題になると、親と配偶者、男と女という根源的差が表われて来て、興味深い。

オットットよ、私の場合は、そうなったら遠慮なく外して良いからね。証拠になれるよう、一応書いておくけど。おいしいもの食べられなくなったら、死んでも全然平気。あなたの場合も、多分割合あっさりあきらめるかも?言われなくても分かってる?そ、そうだよね。
by bp2004 | 2005-03-26 00:33 | 日米雑記