about・ぶんの前身ブログです。こちらが本店、あちらが支店のつもりです。(笑)


by bp2004

NHK『のど自慢』

私はこれが嫌いだった。あのテーマ音楽が始まった途端にうへぇという感じ。
もともと、NHKが嫌いで見なかったので、自分の家では掛ける事もなかったのだけど、実家に行くと、父がこれが好きで必ず嬉しそうに見ていた。私にチャンネル権は無いので、父が見始めると早々に退散していた。



最近、テレビジャパンでNHKも好きになったけど、、相変わらずまだ、のど自慢の最初のテーマを聞くと、ウへっと反射的になる。でも、そのまま付けている事が多くなった。そうやって他の仕事をしながら見たり聞いたりする事が。これを書いている今もそうなのだけど。

そして、父が何故あんなに好きだったんだろうと思った。クラシックが好きだった人で、流行歌というものに殆ど興味を示さなかった。クラシック以外は軍歌しか好きでなかった。私は昔はクラシックも嫌いだった。それで、父とは完全に音楽の趣味は、ずれていた。父はNHKが好きだった。

何故と初めてまともに考えてみて、今さらながら気付いた。普通の人の普通に生きている人生の喜び、悲しみ、普通の人の精一杯に生きているさま、そういうのが感じられるから好きだったんだろうなぁと。こんな当り前の事に今まで気付かなかった。

父は福祉に一生を捧げ、弱者をいつも見てきた人だった。普通の人が好きな人だった。勿論、偉人と言われるような人や、女性で伝記に残るような人も大好きだったけど、でも、いつも心は苦しんでいる人にあった。普通の人にあった。

傍に一緒に居て、このおじさん、可愛いねとか、このおばあさん、素敵だねとか、この女の子、良いねとか、父と一緒に見て、そんな会話を交して上げれば良かったのに、、と思ったら涙が出てきた。取り返しのつかない時間。

どうして、こんなに後になってからじゃなければ、分からない事がたくさんあるんだろう?どうして、親が居なくなってからでなければ、親の気もちって分かって上げられないんだろう?あの時、分からなかったのなら、いっそ死ぬまで分からないままで居たかったなぁ、、。辛いだけだもの。取り返しのつかなさが辛いだけだもの。

じーじ、天国でまた会えたら、その時は、ちゃんと付き合うからね。ごめんね。優しくなくてごめんね。
[PR]
by bp2004 | 2005-04-04 02:30 | 待夢(time)すりっぷ