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about・ぶんの前身ブログです。こちらが本店、あちらが支店のつもりです。(笑)


by bp2004

頑張るー続

masakoさんにコメントを頂いた件で、長くなりそう部分をコメントでなく、記事にさせて頂きます。

 masakoさんのコメントの一部をまずご紹介。

  私個人的には「がんばる」という言葉がとても苦手です。
  英語にはないですよね、この言葉。GOOD LUCKとかになるのでしょうか?
  「がんばれ」はなんだか相手に無理をさせている気がするからです。

私達の世代まで位でしょうか?あまり、「頑張る」という言葉に抵抗を感じないで、当り前のように使い、受け止めて来た世代は。  
あらゆるレベルで、本当に大変な時は勿論、ごくごく軽い場合にも使う。言われてしんどいと思わない時がない訳ではないですが、割合簡単に使ってきた言葉。

でも、最近の世代は、masakoさんのような感じ方をされる人の方がむしろ多いように思います。そして、ある面ではその方が良いのではないかと思います。

そういう事を感じるようになったのは、実はアメリカに初めて来た時に、隣の人が草木に水をやっていた時でした。ちょっと挨拶した後、日本語的、私の世代的感覚で、ごく軽い気持ちで「じゃね、頑張ってね!」と言おうとして、「頑張ってね!」に当る英語がどうしても出て来ませんでした。

それ以来、それを英語でどう言えば良いのか、ずっと考えました。辞書で調べると"Hang in there!"というのが出てくるけど、日常生活の中では殆ど聞いた事もないし、大げさな感じがする。水やりに言うには明らかにオーバー。普通に軽く「じゃ、頑張ってね!」というような時は何と言えばよいのだろう?と考え続けました。と同時に、日本人がいかに簡単にすぐ「頑張って!」と言うかにも気付かされました。

その時点での結論はmasakoさんと同じように"Good luck!"が一番近いんだろうなという事でした。強制的、道徳的な要素を差し引いて残った応援・激励の部分だけの表現になりますが。

それ自体、誤りではないと思うのですが、英語でも「頑張れ!」とか「頑張ろう!」という表現を、結構日常的に使うのだなと思うようになったのは、テニスの試合に出るようになってからでした。普段のお遊びテニスでは先ず出てきませんが、勝ち負けがチームに影響を与えてしまうような場ではよく使われているのです。それに関してはHang in!をご参照下さい。

だから、アメリカ人でも頑張らなければならない状況に置かれたら、出てくる言葉なのだろうと思います。映画などでも、そういう状況では先ほどの"Hang in there."と励ましたりするシーンを見かけます。ただ、やはり、日本でそういう時の圧迫感、強制感が、英語にはない感じがします。

英語だと、頑張るかどうかは本人の選択に任されているけど、日本的古い世代の感覚だと、頑張るべき、頑張らなければならないという道徳的強制が裏にある感じがします。オリンピックへの選手たちへの国全体を挙げての「頑張れ、頑張れ!」が、強烈なプレッシャーとなってしまったりするのが、良い例かと思います。その意味での「頑張れ」は英語にはない感じがします。そして、それは良い事のように思います。何をいつ、どのように頑張るか、それは本人の選択に任せて良いのじゃないかと。

ただ、先程のように軽い意味での「頑張ってね」という気持ちの表現も、日本語にはありますよね。世代で違ってくるかも知れませんけど。この意味での英語はどうなるのかなぁと考えると、"Good luck!"もそうですが、それよりもっと軽い場合は、最近、思うのですが、"Take care."とアメリカ人がよく言う気持ちに近い感じがします。

Take care.には「気を付けて」とか、「お大事に」とかいう意味が勿論ありますが、時々、別れ際にそう言われて、どちらの意味でも合わないな、日本語では何と訳せば良いのだろう、そういう時は?とずっと思って来ました。「無理しないでね。」という感じの時もあるけど、それより、もっと軽い感じの時。さよならと殆ど同義に使われているけど、でも、やはり、それなりの気持ちはある筈とずっと考えていました。

そういう具合に考えて行くと、「宿題(そう大量でない)頑張ってね」とか、「残業(短時間の)頑張ってね」とか、そうむきになる程頑張らなくてもよい事で、達成も充分可能な事で、でも軽く応援の気持ちを表わしながら(場合によっては言っている人も殆ど無自覚位の軽い感じで)別れる時、アメリカ人は"Take care."と言っている気がします。

英語にない日本語表現、日本語にない英語表現、そういうものにぶつかる度に、つくづく言葉は文化の産物だなぁと興味深く思います。ただ無いように見えても、気持ちでよく考えて行くと、辞書の直訳には載っていないけど、ああ、似たような気持ちからだなぁ、人間て同じようで違うし、違うようで同じだなと嬉しくなったりもします。

私が「こんな英語表現」のカテゴリーで伝えたいことは、それであるような気がします。
# by bp2004 | 2005-05-26 02:44 | こんな英語表現

5  頑張る

頑張るって良い事だけど、でも、時々嫌な言葉。頑張れって言われたくない時も、頑張れって言いたくない時もある。頑張らなくっていいよって言って上げたくなる時もある。

でも、頑張ることが選択の問題でなくて、いやがおうでも頑張るより他ない時も、人生ではある。そこで闘うより他ない時、そこで闘えるのが自分一人の時。そんな時がある。それより他に選択の余地がない時がある。

頑張っても疲れるだけだったり、ちっとも光が見えなかったり、、。頑張っても何にもならないように思える時も。

それでも、他に何の選択もない時。待ったなしの時。頑張るより他ない時がある。

何も力になる事は言ってあげられないけれど、、、月並みな言い方だけど、、、でも、頑張っていることは無駄にはならないよ。今、どんなに無駄に見えても、無力なあがきに見えてもね。

そんな時でも、あなたの中では育っているものがある。時間が経てば、それが見える。それが大きい力になる。来年の今頃は、その力があなたを支えてくれる。さ来年の今頃はもっともっと大きい力になって支えてくれる。それを信じて欲しい。
# by bp2004 | 2005-05-25 13:52 | 友との時間
アメリカ人の友人で、身体を痛めてテニスをもう出来なくなった人が居ます。テニスの友人だったので、あまり会う機会もなかったのですが、最近、連絡があり、様子を聞いたら、改めて最近の様子を知らせるメールをくれました。ヨーロッパを訪問していたようで、共産圏の方も旅して、長い長い旅についての一文でした。友達皆に送ったもののようですが、私にもそれを送ってくれました。

その中で、心を引かれた箇所は、シカゴ空港で出会った兵士と、飛行機でとなり合わせた兵士についての箇所でした。やはり英文で翻訳する時間がないので原文のままですが、紹介させて頂きます。平均的なアメリカ人の兵士に対する気持ちを表わしているように思います。興味のある方がおられるかもしれないので、、。

彼女のメールの一部
# by bp2004 | 2005-05-25 10:38 | 友との時間

3  move on

何か辛い事があった時、その辛さ、苦しみの中にいつまでも踏みとどまらないで、先に進もう、とにかく歩み始めようという時に使う言葉。過去にこだわらず、固執しないで、未来に向かって進もうという時に言う言葉。

Let's move on. You have to move on. It is time to move on. 等々。

あの電車事故から一ヵ月。二人の遺族の方がテレビで、今の心境を語っておられた。亡くなった直後は、アメリカに居る限り、数でしか捉えられなかった犠牲者の一人一人の命の重さが迫ってくる。それが失われた事によっての人々の心に空いた穴の大きさ。たった一人の人が亡くなっても、多くの人にその穴を残す。それが107人であるという事の、その膨大さに改めて胸が痛む。

取り上げた一人の方はどの写真でも、とびきりに素敵な笑顔で、お父さんが息子はいつでもにこにこしいる子だった。笑顔しか思い浮かばない位。だから、あの子の気持ちを引き継いで、これからは自分たちがにこにこして行ってやらなければ、いつまでも嘆いて暗くしていては、あの子が浮かばれないように感じる、というような事を言われていた。

もう一人の方は、後輩も涙ぼろぼろで語るような、優しいおとなしい人だったようだ。お母さんは、亡くなったこの子を、心の中心にしてこれから生きて行くべきなのか、心の片隅に寄せて生きていくべきなのか、今は、それが分からないでいる。と言われていた。

move on. そうあるべき生き方だけれど、実際には、どんなに切ないことか、改めて感じた言葉。歯を食いしばらないと、move onなんて簡単にはできない。どれ程の意志の力が要ることか、、。
# by bp2004 | 2005-05-25 09:10 | こんな英語表現
アメリカ人の年寄りってどうして、こんなに元気なんだろう?

毎朝4、5キロ泳ぐとかいうのも居る。80代で毎日ジムに通って、ボクササイズと縄飛びなんかやるのが居る。挙げて行けば切りがない位、元気な人が多い。一体、あれはどうなっているんだろう?

NHKの百歳バンザイ!に出てくるお年寄りも大したもんだけど、数ではちょっとかなわない位、アメリカ人のお年よりは元気!化け物みたい、、。どうなっているのかなぁ、、。
# by bp2004 | 2005-05-25 04:42 | 日米雑記