about・ぶんの前身ブログです。こちらが本店、あちらが支店のつもりです。(笑)


by bp2004

5 ナンシー

彼女は私より6、7歳若い。彼女との付き合いはもう10年以上になる。でもベタベタとした付き合いではない。何か月もどんな生活をしているのか分からない事もある。彼女が一年だけボストンに行っていた間は、まったく連絡取り合わなかった位だ。だからものすごく親しいというのではない。でも、彼女は私にとって最高の友達の一人だ。




会うといつも、どんなに間が空いていても、さっと通じ合える。温かいものが通い合う。アメリカ人の友人の中で、一番尊敬し、信頼し、近くに感じている人かも知れない。

彼女には私心がない。人を利用しようとして付き合っていない。いつも真心の人だ。とても優しい。うわべの優しさではない。看護婦さんをやっていたからだろうか、人間としての普遍的博愛みたいなものをいつも感じる。

何か話す時も、真摯に聞いてくれて率直に、でも傷つけるような事は言わずに、自分の意見を言ってくれる。彼女には私心がないから、ものすごく公平で聡明だ。アメリカ人によくありがちな自分自身の過大評価がない。謙虚だけど、卑屈じゃない。そしてユーモアのセンスは抜群。物欲でギラギラしていない。

私は今、ある友人を何とか支えたいと思っている。その人の事もとても心配だけど、一番心を痛めているのは、彼女の子供達の事だ。不幸になるのは目に見えているような事を黙って見過ごせない。どうしても何とかして上げたい。自分の無力さに歯がゆい思い。事態はますます悪化しているので、私も何だか悲しくてやりきれない。

私はおせっかいな傾向がある。人の問題に首を突っ込み過ぎているかも知れない。距離が上手に取れない。アメリカ人はプライベートな問題に首を突っ込まれるのをすごく嫌がる。相当親しいような人でも、その一線を超えると、ぴしりと"None of your business." と言われる。幸い、まだそうアメリカ人に言われた事はないのだけど、でも、今回はアメリカ人も絡んでいる。そうなるかも知れない。

そんな事で、彼女の意見を聞きたくなって会った。色々話して、どう思うか聞いた。話している最中から、それは彼女にこう言ってあげるべきだ、それはああするべきだ、こうするべきだと言う意見が全く私と同じ。

結論はともかく、それの遂行され方が子供に与えるダメージは計り知れない。そんなやり形を黙認したら、子供に永遠の傷が付くという私に全面的に同感してくれて、そういうやり方だけは絶対に阻止しなければ駄目だと色々アドバイスもしてくれた。それいう風に動いて来ているのだと言ったら、それで良い、それで良い、それが本当の友達だと思うよ。と言ってくれた。

あなたのしている事は本当の友達がするべき事で、そうしている事を友達としてすごく誇りに思うよと言ってくれた。None of your business .と思わないかと聞いたら、" It is your business. It is everybody's business when children get hurt. You have to protect children." とも言ってくれて、大変だろうけど、頑張ってと言ってくれた。

一番公平で冷静で、そして人間としてあるべき姿をいつも忘れない彼女がそう言ってくれて、涙が出る位、嬉しかった。親友というには会ったり話したりする時間が少なすぎるし、私には勿体なすぎる位の人だけど、彼女が私の友人である事を何て幸運なんだろうと思った。

別れ際に、彼女は「あなたがいつもそうやって一生懸命友達を支えている所が、私は好きなんだよ。あなたを尊敬しているんだよ。」と微笑みながら言ってくれた。私も嬉しくて、「あなたもそういう人だよね。いつも友達を支えている。今日の私を支えてくれたようにね。」と言ったら、最高の笑顔をして、「だから、私達、きっとお互いが好きなんだよね。」と言って、手を振って去って行った。

ナンシー、元気をくれて有難う!あなたに会えた人生で良かった。私はあなたの最高の友達じゃないだろうけど、あなたは私の最高の友達。たとえ、親友じゃなくてもね。
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by bp2004 | 2005-03-10 12:47 | 賛辞のあなた