about・ぶんの前身ブログです。こちらが本店、あちらが支店のつもりです。(笑)


by bp2004

5 my dignity

このカテゴリーでは、英語で表現する時に一瞬戸惑うようなものを、直訳から離れ、状況の中で考えると、こんなに簡単な言い方になる、という事を伝えたくて書いて来ました。まあ、私なりの学校英語への挑戦?という感じです。

今日は、目指すものは同じなのですが、逆のケースです。日本の受験英語では、比較的難易度の高い語彙の方に入っていて、受験が終ると忘れられている類の言葉でありながら、こちらではむしろ、ごく普通に日常的に使われている言葉をご紹介したいと思います。



dignityーー英和辞典で調べると、「威厳、尊厳、品位、高潔さ、気高さ」などと書いてあります。同じような状況でdignityの代わりに置き換えられるintegrityは「高潔、誠実、正直、清廉、完全無欠の状態」などと出てきます。同義語の中にはそれぞれ入って来ないので、微妙に違うのだと思います。私の感覚で言うと、dignity の方は品位、integrityの方は正直という事に近い感じがします。下記のように使う時は、ほぼ言い換えが効き、どちらを使っても良い感じです。

どちらもこの訳語をそのまま使うと、日本語の普段の会話にそう出てこないような気がします。「自分の尊厳(高潔さ、品格、品位)」などと言わないのじゃないでしょうか。人間の尊厳とか彼の高潔さとかいう表現、どちらかと言えば、一般論、あるいは人に対して言う言葉のような気がします。

普段の生活でどう使われるかと言うと、
I don't want to lose my dignity(又はintegrity).  
Are you questioning my dignity(又はintegrity)? などと言います。

前者だと、たとえば、上司や取引先から、法の抜け穴をかい潜った、違法ではないけど、道義的ではないような事を要求されたような時に、言う訳です。日本語では、「自分の品位をおとしめたくない」とか「自分の美学が許さない」とかいう感覚に近いかも知れません。

後者は、ちょっと疑問のある行為に対して、ちょっと触れるだけで問いただすというような事でなくても、相手の堪に触ったような場合は言われたりします。「私を疑っている訳?」「そういう非道徳的人間と思っているの」みたいな言い方でしょうか。

myがいつも付く訳ではありません。一番よく聞く表現を例に採っただけで、
She maintained her dignity throughout the trial.などのようにも使います。思わず、マーサ・スチュワートを思い浮かべてしまいますが、、。

どちらも、そういう事を真面目に言う時には、急に背筋がぴんとなります。また、友人同士で、冗談まじりにこういう表現を使ったりもします。それ位、日常的に使い、生活の中にある言葉です。日本でこういう言い方をすると、青臭いと一蹴される気がするのですが、いかがでしょうか。

こういうdegnityを重んじる感覚が、明治以前には日本にあったのに、今は著しく薄れているのではないかという気がするのです。それで、学校の先生、大学教授、政治家、企業のトップ、医者、牧師、僧侶、等々、社会の上で指導して行くべき人々が、破廉恥事件の主役になって、マスコミを賑わす事が、増えて来ているのではないかという気がします。

かと言って、こういう言葉を使うアメリカ人が、日本人よりましなのかと言えば、また、疑問である事も認めざるを得ないのですけれど。
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by bp2004 | 2005-04-16 09:25 | こんな英語表現