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by bp2004

3 アメリカ人の叱り方

「駄々をこねて、泣き叫んでいる子供を見たら、日本人と思え」という、まことに不名誉な評判がある。どの範囲まで伝わっている評判かは知らないけど、私はよく聞いている。そして、確かに泣き叫んで、駄々をこねているのは、15年以上のアメリカ生活で、99%日本人の子供だった。残りの1%はアジアの国の人で、個人的には、アメリカ人の子供が駄々をこねたり、泣き叫ぶのを見た事がない。





言葉もまだおぼつかないような幼児でも、それが日本人だと分かるのは、親が声を張り上げて、叱っている言葉が日本語だからである。日本の中ではそう珍しくもないような光景だけど、こちらでは珍しいので目立つ。

私も人の事は言えない。子供達の名誉の為に、一応書いておくと、うちの子供は外で泣き叫んだり、駄々をこねる事はなかった。でも、私は、こちらの思うように動いてくれない時には、つい声を張り上げて、叱った事もある普通の母親だった。

その普通がこちらでは普通ではない。親が子供にしつけの為に叱る時、こちらの人は声のトーンが全然違う。まず、静かで、低い、落ち着いた声である。声を張り上げるというような事はない。

子供の眼をしっかり見つめて、ゆっくりと、低く、にこりともしないで、「今した事はいけない。」云々という。繰り返しもしない。くどくない。でも、子供はそれまでとがらっと変わった神妙な顔で聞く。

大人の私が見ていても、威厳がすごくあって、特別に怖い顔して叱る訳ではないのだけど、本気だなと言うのが伝わる。聞いておかないとエライ事になるという感じがする。そういうドスが効いている。

例えが非常に悪くて申し訳ないけど、ヤーさんのトップに居る人は、格好も有名企業の社長みたいに、洗練されていて、話し方も丁寧で穏やかだけど、凄みがあるという。その凄みに通じるものがある。

あの凄みの前で、それでも駄々をこね続けるというのは、至難の業なんだろう。そうやって叱られると、即、しゅんとなる。叱り方だけは、学びたいものだ。

考えて見ると、アメリカ人の育て方は、本来「褒めて育てる」だ。余り叱らない。それだけに、ごくたまに叱られると、飛び上がる位、凄みがあって恐ろしいのかもしれない。叱られる事に慣れていないからかもしれない。

しょっちゅう叱られていて、叱られても、忙しい親はすぐ他の事に気が紛れてしまうのを、よく分かってしまうと、子供は、ちょっとやそっと叱った位じゃ、言う事聞かなくなるものなのかも知れない。アメリカ人の叱り方はなかなかのものである。

ただ、声を張り上げる事を非常に嫌う社会なので、声を張り上げて叱ったりすると、虐待で通報される心配があるからという面もあるだろう。ニュースで子供を叩いて、叱っていて、逮捕されたのを見た事がある。そんな必要から生まれた叱り方であるのかも知れない。
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by bp2004 | 2005-04-20 10:48 | 日米雑記