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about・ぶんの前身ブログです。こちらが本店、あちらが支店のつもりです。(笑)


by bp2004

5 冥福

真夜中の3時である。眠れなくなった。ある女性が亡くなったからである。まだ若い、幼い子供さんを残しての死である。直接に存じ上げていた訳ではない。ただ、回りの人々の生きていて欲しいという必死の思いは知っていた。ご本人がどんなに生きていたかったかも容易に推察できた。遠くから、ご本人の知らない所で、奇蹟を祈っていた。奇蹟は起こらなかった、、。今、祈りの無力さを噛みしめる。

誰が一番不幸かなどと不幸は比べられるものではない。本人が耐えられない不幸が一番不幸である。ただ、子供を亡くされた不幸、成人前の子供を残して先立つ不幸、そういう不幸はただただ痛ましい思いで呆然としてしまう。

前に述べたように 運命のときを信じる私であるが、その運命のときがこんなに早く来なければならないのを見るのは辛い。何と過酷な運命かと思う。子供を育て上げた自分。代われるものなら代わってあげたい軽い自分の命。どんなにどんなに生きたかったか、生きていて欲しかったかと思うその方の重い命。軽い命が残って、重い命が失われる。その事と力になれなかった事に、申し訳ないような思いだ。

どんなにどんなに生きたかったか。どんなにどんなに無念だったか。どんなにどんなに辛いことか。何故今、運命のときが来なければならなかったのか。何故、今、。どんなにどんなに生きていてほしかった事か。

今はその方の愛と生きていた頃の素晴しい思い出が、残された人々を支え、幸せへの道を照らす強い光となる事を祈るだけである。合掌。
by bp2004 | 2005-02-08 20:25 | 瞑想の時